戻る
古文書を簡単にデジタル処理をしよう。
フリーのソフトGimpとirfanviewを使っての簡単操作
左の2枚の写真は古文書を画像処理する前と処理後です。このページで、オリジナルの画像をフリーソフトを利用して、形と色をオリジナルとは異なって見やすい写真に画像処理する方法を実践します。画像処理は難しく思えるかもしれませんが、慣れればスピードアップします。面倒臭がらずにやって見ましょう。ここでの勉強は画像処理の一番の基本ですよ。多分!
私がインターネット上でよく見る古文書の中には画像の質の悪いものが多いのですね。私が師事している淡路さんと言う方も、古文書講座で使用する古文書のコピーは本当にやはり悪いのです。 なぜなら、古文書解読の先生は、解読が専門であり、画像処理は専門外なのですね。多少曲がっていようと折り目があろうと、斜めからデジカメで撮影したために天地で長さが違おうと、あまり気にされてはいないのです。 資料現物が虫食いにより劣化が進んでいて、デジカメでないと撮影が出来ない場合も多いですね。つまり、イメージスキャナが使えない場合も多いのです。 そこで、今回は、そんな古文書を電子化し、そこそこ見れるようにするための画像処理をしてみます。細かくは、多くのテクニックがあるわけですが、とりあえず、古文書を教科書として勉強する人のため,画像処理が苦手な講師陣に対する簡易テクニックです。使用するソフトはフリーソフトが二本だけです。 画像修正処理を行なうからといって素材とのな原画の質は悪くとも良いわけではありません。自動ではなくマニュアル撮影が可能なデジカメなら絞り優先でシャッター速度を抑えるべきです。従って三脚は必須となります。
上のような即席の撮影場所で撮影しなければならない場合も多いでしょう。実際重要性がそれほど高くないと思える古文書であっても、教育委員会や管理者からの要請で限られた環境での撮影は多いものです。また、虫食いによって二つ折りの間に白紙を挿入することの出来ない場合すらあります。そのような環境で撮影されたのが左の写真の例に当たります。 今回はこのオリジナルを画像処理していきたいと思っています。



二つの画像処理ソフトを取得します。
IrfanView32 日本語版
Gimp DownLoad
撮影した写真をirfanviewにとりこみます。急いで撮影した場合を前提にしておりますので、左の写真のように若干左上が高くなったように撮影されています。これをカスタム回転で修正いたします。方法はirfanviewのメニューで画像(I)→カスタム回転を選択します。すると、右下のダイアログが現れます。
このダイアログでは±360.0で操作できます。今回は-1.4(左回転で1.4度)を設定してみました。ここにおける数値は何度か実験をして習得しましょう。見た目が良くなかったら、「編集(E)→元に戻す」でキャンセルできます。
左に1.4度回転させた画像です。最初のものと違いがわかりますか?
次に必要な画像部分を切り取ります。
①必要な範囲をドラッグします。「左上から右下」または「右上から左下」にマウスをドロップしてドラッグしていくとその範囲をしめす四角の領域が表示されてきます。マウスを離すと、四角の領域は固定されます。その領域の線上にマウスポインタを当てるとポインタが変わり微調整もできます。
②その領域画像をクリップボードにコピーします。方法は「編集(E)→選択範囲のコピー」です。これで選択範囲はクリップボードにこぴーされました。
ここでGIMPを起動いたします。右写真はGIMPの起動ダイアログで筆者はVersion2.2です。
GIMPに先の選択範囲データを取り込むには左画像のように「ファイル(F)→取り込み(A)→クリップボードから」を選択します。
取り込まれた画像は表示サイズにアジャストされます。GIMPはとても多機能かつ高性能でフリーのphotoshopといっても過言ではありません。今回はこのGIMPの機能の内、画像処理の遠近感を利用して上下の表示を変更するのです。この機能も古文書の画像処理には重要です。
そのためにアジャストされた画像表示部分の端にマウスポインタを移動させ、ポインターが変わったらドラッグして画像表示領域を広げます。隣の写真のように変更される画像領域が四角で表示されています。つまり、次の操作で必要な作業領域を広げるためなのですね。
確定することにより、真ん中に画像のある作業領域が出現いたします。
ツールの中から遠近処理ツールを選択します。このツールが上下の角を引っ張ったり押したりして画像を伸び縮みさせることが出来ます。ここで作業領域を拡大させた意味がわかります。ツール操作の目安は今回の古文書の場合は文字列が垂直に見えるように操作をすると言うことですね。
遠近感変更確定ダイアログです。変更ボタンで変更され画像に反映され確定されます。
GIMPツールの中からを利用して必要領域を選択し、クリップボードにコピーします。この家庭で確定された画像が左の画像です。如何でしょうか、古文書の文字も斜め上から撮影して上部が小さかったのが修正されて、真上から撮影されたようになっています。
ここまでで、今回はGIMP利用を終ります。この段階で、GIMPからクリップボードにコピーされた画像をirfanviewで取り込みます。irfanviewでのクリップボード画像の取り込みは「編集(E)→選択範囲への貼り付け」で取り込まれます。
今度はこのirfanviewに取り込まれた画像の色の修正をいたします。
左上の写真は暗すぎます。これを明るくしてみたいと思います。そこで、irfanviewの「画像(I)→色調補正」をつかってみます。この「画像(I)」では多くの有用なツールが存在します。最初に実行した「画像の回転のツール群」、「増色・減色」「リサイズ・リサンプリング」「グレイスケール変換」「シャープ」などがあります。さて、「色調補正」を選択しますと左画像のようなダイアログが現れます。今回は「明るさ」と「コントラスト」「ガンマ補正」を利用いたしました。元画像がダイアログ上の左画像で設定画像が右にリアルタイムに表示されます。「元画像に変更を反映させる」のボタンでさらに確認とイメージができますね。
最後に操作をし続けた画像をはっきりとさせるのが「画像(I)→シャープ」です。この「シャープ」を選択すると写真や画像がくっきりといたします。この機能も古文書の画像しょりには大切です。
完成したのが左の写真です。多くの画像を同じ条件で撮影したときには、画像の色調補正やシャープネスなどはまとめて一括処理も出来ます。そうすると手間が省けます。今回の説明はこれで終ります。